内容説明
永久機関研究者の執念、日露戦争生還兵の予言、絵から抜け出す幽霊、南極探検に端を発する怪事件、押川春浪と鵜沢龍岳が挑む超常現象!SF、ミステリ、幻想…“空想科学探偵譚”復刻第2弾!
著者等紹介
横田順彌[ヨコタジュンヤ]
作家。1945年、佐賀県に生まれ東京で育つ。法政大学法学部卒業。サラリーマンを経て、70年、「週刊少年チャンピオン」にショートショートを発表し、商業誌デビュー。『快男児押川春浪』(87年、會津信吾との共著)で第9回日本SF大賞、『近代日本奇想小説史明治篇』(2011年)で第32回日本SF大賞特別賞、第65回日本推理作家協会賞評論その他部門、第24回大衆文学研究賞大衆文学部門をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
6
短編も長編も良作ぞろいです。明治時代を舞台にしたオカルトやミステリーを楽しみたい人におすすめです。2017/12/30
タケミチ
3
春浪&龍岳シリーズの短篇集『夢の陽炎館』と長篇『水晶の涙雫』を1冊にまとめて復刊したもの。『水晶の涙雫』のほうは既読。SFでもあり、ミステリでもあるこのシリーズですが、どちらの要素もそれほど濃くはなく、幻想要素が一番濃い。明治にはこんな不思議なことが本当に起こっていたんじゃないだろうか、と思わせてくれるのはさすがです。2019/05/21
nekomatadesu
3
2巻目。 「夢の陽炎館」は未読7編の短編集で、「時の幻影館」と同様に7編とも異なるネタだけれども 終わり方が不思議な事だったな的で面白い。 「水晶の涙雫」は既読長編で白瀬南極探検隊の書記が南極の氷を砕いて破片が目に入った所から始まる。 まあ、春浪関係者が後援会なので南極探検隊は無関係で、書記の目に入った者が主役なんだけれどもね。 「遊星からの物体X」の方向ではないので面白いよ。 2017/11/26
CHIE
1
この本明治後期が舞台なためか、着物とか時子さんやほかのご婦人の髪型の描写があるのがいい。 ストーリーは前と同じで完全な謎解きじゃない。そんなところも好き。長編の水晶の涙雫で黒岩お兄さんに彼女ができてよかった。「いだてん」に出てくる天狗倶楽部の面々が出てくるのもいいね。2019/08/02
inaryoXD11
1
明治SF復刊本の二冊目。 早く次が読みたい。次の三冊目で終わりだと思うと残念である。 たぶん、現代の小説よりも舞台設定が細かく書かれているのであろう。 明治での実際にあり得た状況や状態の中で、明治にいた登場人物が動いて、様々な事件や現象に遭遇する。 明治の時代はよかったんだなぁと思ってしまう。そんな雰囲気が再現されていて、起きていることは非現実的でも、親近感さえ感じてしまう。 やっぱりまだまだ読んでいきたい。2018/07/10
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